【実録】株式会社の作り方~行政書士に頼らずにゼロから自分で法人を設立する方法~

【実録】株式会社の作り方~自分で1から会社を作ってみた~ 働く・仕事

※あくまで会社設立という観点からの記事になります。

平成15年に会社法が改正されて資本金が1円でも会社を作ることが出来るようになった。
以前までだと株式会社は1000万円の資本金が必要だったし有限会社は300万円の資本金が必要だった。
(2015年3月現在、新規で有限会社は設立できないよ~~)

資本金ってのは会社にこれだけお金(現金)がありますよ~って言うんじゃなくてざっくり言ってしまうと設立から今までに返さなくてよい資金をこれだけ調達してきましたよ!って感じかな。(もちろん、余剰金も積み重なっていくけど)

説明が下手なもんでイマイチぴんとこないかもだけど、要するに資本金がめっちゃあるからってお金(現金)がある会社じゃないってこと。
細かいことは貸借対照表を見れば大体分かったりするけど、実際会社を経営したらよくわかるかも!?
数字上は資本金がこんなにあるけど通帳に現金ねーじゃねーか汗
明後日の支払どうすんべ。。。みたいなw

まぁそんなこんなで、資本金1円でも法人登記できるのは会社設立のハードルをグググって下げたけど結局実務で会社を回していくってことを考えたらあまり関係ないのかなー。

ただ、初期費用が限りなくゼロに近いビジネスだったりキャッシュフローがめちゃめちゃイイビジネスとかなら資本金1円で初めてもキャッシュが回っていくかもだけど。

まぁ実際は印紙代やら登録免許税やらが必要なので1円では会社は作れないんだけどね。
というか会社を作ることが目的じゃなく、ビジネスをもっと加速させる(もしくは始める)ことが本質だしね。

会社設立の手順と必要な書類など

以下は実際ワタシが株式会社を設立した際のフローになります。
法務局に登記するまでかかった期間はおよそ3週間ほどでしょうか。
うまくスケジュール調整すればもうちょい短縮することも可能かと思います。

step1:創業メンバー、株主を集める

ワタシ場合は役員4名(それぞれが株主)、従業員0人構成で創業致しましたので。
1人での創業でももちろんOK!

step2:会社の概要を決める

まぁざっくりと以下のような事は決めておきましょう。まぁおそらく「やりたい事がある!」から会社を設立する場合は圧倒的だと思いますので特に問題はないかな~。と思います。
ただ、出資などで資金を調達する場合は株主構成を良く考えた方が良いかと思います。
気づいたら会社を乗っ取られてたよ。。。ということにならないように!

決めておくべき事項

・商号(会社名)
・事業目的
・本店所在地
・資本金
・資本金を出す株主の構成
・役員構成
・事業年度

step3:定款を作る

定款って何!?ってか何て読むん!?という人もいるかと思います。
定款(ていかん)と読み、

定款(ていかん)とは、社団法人(会社・公益法人・協同組合等)および財団法人の目的・組織・活動・構成員・業務執行などについての基本規則そのもの(実質的意義の定款)、およびその内容を紙や電子媒体に記録したもの(形式的意義の定款)である。 また、社団法人とはいえないような特殊法人(日本銀行・日本放送協会等)の根本規則も定款と呼ばれる。
ウィキより

まぁ、会社の決まり事みたいな感じでしょうか。
この会社のこういう事業をしますよ。
株は1株いくらで1000株まで発行しますよ。
取締役会を設置し、事業年度はこうこうで。。。みたいなことが書かれてるようなイメージです。

まぁネットでテンプレートを探せばイロイロでてくるので自分でも作れると思います。
ただ、不安な人は見識ある人にアドバイスをもらった方がよいと思います。
(どのみち公証役場でダメ出しされたりアドバイスをもらえるかと思いますが。。。)

というのも、今後この定款が会社を運営するにあたりの基軸になってきますのでせっかく自分で設立するのですがら運営しやすいように
作っておくことをお勧めします。

step4:資本金を振り込む

はい、ここでやっと資本金の出番です。
新しく通帳を作ってそこに資本金を振り込みます!

step5:公証役場に定款を持っていく

で、やっとの思いでシコシコ作った定款が出来たらそれをもって最寄の公証役場に行きましょう。
第三者に正しい定款ですよ!という証明をもらうためという感じでしょうか。
最初は電話で予約しておく方がスムーズにいくかと思います。
で、担当の公証人に定款をチェックしてもらいOKだったら公証印を定款に押してくれます!

たぶん数回打ち合わせをすることになるでしょうが。。。

はい、ここでもお金が要ります。
資本金1円じゃ会社設立できねーじゃん!ってつっこみはご遠慮くださいませ。
約9万円ほどいるかと。詳しくは下の参考サイトをご覧ください。

・公証役場にもっていく書類はコチラを参考に!
定款認証の手続きをスムーズに行うための5つの手順

step6:会社印を作る

法人登記の際に必要です。。。
あら、またお金がかかるのね。。。って感じですね。
基本的には、「横版」「社印」「認印」「銀行印」の4セットがあれば事足りるかと。
恐らく今後あなたが想像するより多くハンコをぺたぺた押しまくる機会が訪れるハズです。

step7:登記をするために法務局に行く

ううう、疲れた。。。って感じですが法人設立まではもう後一歩です。
定款が公証役場で認証された後は、その定款と法人登記に必要な書類を持って会社の所在地を管轄する法務局にいきましょう!

ここで書類に不備がなければめでたく会社設立となります。
とはいえ登記申請当日には処理は完了しませんので数日後ということになりますが。。。

混み具合にもよりますが2~5日後くらいでしょうか。

ちなみに、法人設立登記の際に必要な書類は以下サイトがよくまとまっており参考になります!
会社設立登記に必要な書類のリストとそれぞれの書類を作成する手順

step8:登記完了!その後は。。。税務署、労働基準監督署、各都道府県、ハローワーク、年金事務所

やっとの思いで法人設立を終えたあなたはぐったり疲弊しきっているかと思います。。。
もしくは、よっしゃー!バリバリ事業を始めるぞ!と思っているかもしれません。

しかし。。。他にも必要な手続きが、、、
まあ人を雇うかどうかでだいぶ違ってきますが1人で会社を興しても、税務署や各都道府県に開業届を出したりはしないといけません。
法人税、法人住民税関係ですね。青色申告の承認申請書を税務署に出しておく方が良いと思います。

またまた詳しくはこちらをご参照ください!
会社設立後に必ず届出しなければいけない書類とその作成法まとめ

step9:銀行の法人口座を開設

法人の事業決済用の口座をつくりましょう!
これがないと事業もままならないですもんね!

意外に口座開設まで時間がかかるので登記が完了すれば速攻で登記簿謄本を取得して銀行に行った方が良いでしょう!
なんか審査って名目で時間がかかるんです。
最近は架空口座とかで詐欺をする輩が多いみたいなので。

基本的にはどこの銀行でもよいかと。
都市銀行の法人口座開設の際に必要な書類は以下の通り。

・三菱東京UFJの法人口座開設に必要な書類など
・三井住友銀行の法人口座開設に必要な書類など
・みずほ銀行の法人口座開設に必要な書類など
・ゆうちょ銀行の法人口座開設に必要な書類など

まぁ地銀や信金も同じもんだと思います。

口座開設が終わったらバリバリ事業に邁進しましょうー!

まとめ

このように法人設立は結構骨の折れる作業ですので行政書士の先生とかに頼むのも1つの方法です。
ただ、経営者になると知らなきゃヤバイことも多々ありますし、今後のことを考えても自分でやってみるのは
良い勉強になるのでおススメです!

まぁ会社を作ってからが本番なんだけどもね笑

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