巷で溢れかえっている怪しいネットビジネスのあれこれ。
日本の経済成長の右肩上がりが終焉した今、昇給も夢のまた夢であり安月給でこき使われ、残業終わりの眠い目をこすりながら
「ネットビジネス 稼げる」などのキーワードをgoogleさんの検索窓に打ち込んではため息を付いているサラリーマンの人も多いのではないでしょうか。
実際、筆者も2日に1回は「ネットビジネス 稼げる」などのキーワードでググっちゃいますw
ネットで稼ぐ方法というのはそれはもう沢山あるわけでして、それこそアイデアさえあれば今存在しないビジネス、稼ぎ方も可能なのが魅力的。
ちょっと例を挙げても・・・
・アフィリエイト
・せどり（転売）
・ランサーズ、クラウドワークスなどでスキルを売る
・電子書籍を出版する
などなど。
でもやっぱりネットビジネスと言えばアフィリエイトを思い浮かべる人が圧倒的に多いのでは。
アフィリエイトといっても、一概には言えないくらい種類、手法があり、自身のメディアの性質などによってノウハウも異なります。
最近は自分でメディアを所有しない「分散型メディア」という概念を駆使して稼ぐ人も多いそうですね。
※
「分散型メディア」とは自分でWebサイトを持たず、Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSを中心としたプラットフォームで情報を発信し、コンテンツの流通を試みる手法・メディア。（筆者の解釈ですw）
月収100万、月1000万達成のカラクリ
よく月100万稼ぎました！とか月収1000万！とか自身の実績を載せているブログなんかに魅了され、まずはアフィリエイトに取り組んでみよう！という人が結構多いかと。
ちなみに、月収1000万とか言ってる人の大半（99%くらい！？）は嘘ではないがきな臭いと思っていいかと思われます。
特にトレンドアフィリエイト出身の人はw
※
金融系や脱毛などの高額報酬が可能なジャンルでサイトアフィリエイトにガッツリ取り組んでいる人たちは除く。
まぁ、そのほとんどがブラックなSEO対策をしてgoogleとイタチごっこをしているワケですが。。。
では話を戻します。
月収1000万（中には100万の人も）トリックはわりと有名なのですが・・・
・トレンド系アフィリエイトで月10万以上の実績を出す
↓
・稼げるノウハウとしてブログで情報発信をする。
※
サイドバーに自分の実績（月100万とか月収1000万など）が載せてあって、さらにコンサル生の実績なんかのせちゃってる痛いブログはほぼ99%こういう類のモノである可能性が高いと思います。
↓
・メルマガに登録させる
↓
・ひたすら自己啓発的なウザいメールがくる
↓
・ある程度時間が経過するとメルマガで「情報商材のアフィリエイト」or「自身の高学塾・企画」の販売
↓
・2週間とかの販売期間で1000万の売上達成
※
30万の高額塾なら34人に販売すればOK。
↓
・月収1000万だぜ！
こんな感じ。
要するにその人はその月は月収1000万かもしれませんが、おそらくその年の年収も1000万くらいなのでは笑
メルマガ（顧客情報の取得）→価値ある情報発信（教育、信頼関係の構築）→成約にもっていくのはマーケティングの教科書ではよく書かれている王道。
月収1000万オーバーのからくりをご紹介したところで話を戻します。
で、初心者でもわりと簡単に月10万程度なら稼げる！ということで人気なのがトレンドアフィリエイトという手法だそうな。
トレンドアフィリエイトとは？
そもそもトレンドアフィリエイトってなに？
初めてこの言葉と出会った時の筆者の率直な感想です。
調べてみるとなんてない。。。
単にサイトを作ってアクセスを集めてアドセンスに代表されるクリック課金の広告で収益を得る。
これだけ。。。
あ、新しくもなんともない！！！w
でもこの手法はもてはやされているのは、以下の特徴があるからだと思います。
トレンドアフィリエイトがオススメされてる理由
■その1
・主にクリック課金で収益を得るので、実際に取り組んでみて「利益が0円」ということはほぼほぼない（稼げる実体験ができる）
■その2
・アクセスを集めるネタはトレンドとなってる話題中心なのでサイト制作・運用のノウハウがなくてもある程度までいける
※
芸能系が多いが季節ネタやライフスタイル、役立つ系などジャンルは沢山ある！
■その3
・誰でもそこそこ稼げるのでコンサル生が結果を出しやすい（たぶんコンサルなんかいらないw）
そう、極端に言えばアフィリエイトの基本である、「集客」と「コンバージョン（成約）」が特段ノウハウがなくても稼げると。
ネタ選び（その瞬間に話題になっている、もしくは近い将来話題になるであろうネタ）さえ間違わなければ。
まぁこの「集客」と「コンバージョン（サイトの目的）」を意識したサイト設計を事前にちゃんとしておくノウハウがなくネタだけで勝負するから多くのサイトは息切れするんだけどね。
ここはプロの制作会社でもレベルが分かれる所。
というワケで、上述のようなアクセスを集めてアドセンスをはじめとしたクリック型の広告課金で収益を出すアフィリエイト「トレンドアフィリエイト」を一応、web系でご飯を食べている筆者が挑戦してみました！
「もしドラ」ならぬ「もしトレ」ですwww
1年間トレンドアフィリエイトをやったら月150万PVのサイトになった
で、結論として0から独自ドメインを取ってwordpressでサイトを作って1年わりとしっかり運営していくらの利益があったのか？
答え・・・
約120万円！
※
詳細のデータは後述します。
これが多いのか少ないのかはその人の目指すところによりけれですが。
まぁトレンド系のサイトでも0から作って1年くらい運営すればこれくらいにはなります。
※
もちろん副業として取り組んだ結果です。
※
既にサイトは手放してしまいましたのでご紹介することは出来ません涙
（いくらで売却したかはご想像にお任せしますw）
ポイントは世間一般のトレンドアフィリエイトとは異なるアプローチで戦略的に記事を書いていったこと。
なので、1年で書いた記事は実に260記事とちょっと。
少ない？
まぁ1日3記事投稿してたら1年で約1080記事になりますからね。
そう思うと1記事あたりの文字数が同じと仮定すると、1文字当たりの利益は約4.1倍のハイブリットな結果でございます笑
しかしながら実際にはこんなもんでしょう。
トレンドサイトとはいえ、ゴミみたいな記事を連投するのは精神的にもgoogle的にもよくありません！
なでの検証サイトでは1、2ヶ月目に書いた記事が1年後にも1日1000～1500pv稼いでくれたりすることも結構あったりしました。
ちなみに特化型とかそんなんではないです。
世間一般にいうごちゃ混ぜ系（エンタメ多し）ですw
意識したのはSEOとサイト設計。それからサイトの成長度合いに応じた内容の記事を投稿していったこと。
この辺の具体的な情報設計とサイト設計の方法は時間があるときにご紹介できれば。
使用した広告
この実験で使った広告は以下の通り。
※
なぜアドセンス一択ではないのか？
アドセンスはポリシーが厳しすぎて爆発的にアクセスを集めるサイトには実は向いていないというのが筆者の感想です。
なので、プログラムで記事毎に広告を使い分け対応しておりました。
※
結局アクセスの集まりそうなネタってのはアドセンス貼れなさそうなのが多いですからね。
実際に注意を払いながら運営していたにも関わらず、12ヶ月の検証期間で1回ではありますがアドセンスの広告配信停止になりましたしw
クリック課金で収益を上げる場合は初期はアドセンスで稼いでモチベーションを上げ、nend、fluctの比重を徐々に上げていき脱アドセンスするのが良いと個人的には思います。
収益化についてはテンションが上がればまた別の記事でご紹介しよと思います！
※
実験サイトでは使用しませんでしたが、本サイトで利用させて頂いているクリテオもオススメです！
クリテオはインプレッション型のリターゲティング広告なので、大量にアクセスを集めるサイトにはその性格上相性が悪いハズがない！
ぶっちゃけた話、アドセンスの規約にビクビクしgoogleの顔色を伺いながらサイト運用するくらいなら、いっそアドセンスを捨ててクリテオをメインに運用しても個人的にはパフォーマンスはそうそう変わらない気がします。
もちろんサイトのジャンル、PV数にもよりますが・・・
※補足
尚、サーバーにはwpx（クラウド）を使用しておりました。
以下は実験サイトではなく、本サイトでの経験談ですがxserverだと同時接続数1000を超えた際にアクセス制限がかかってしまったのでだったら最初から「wpx」にしておこうと。
※
xserverは共有サーバーですので、自分のファイルが置かれているサーバー領域に他にどんな人気サイトが入っているかによりけりなので一概には言えませんが。ここらへんは運しだいw
参考記事：エックスサーバー(xserver)の限界同時接続数は？1000ユーザー!?サーバーダウン(アクセス制限)したらどうなるのか？
アクセス制限がかけられると制限解除されるまでの約1週間くらいは超絶レスポンスが遅くなり、モチベーションも収益もアクセスもだだ下がりになってしまいます。
wpxだと同時アクセス3000超えが丸1日半続いても快適に稼動してくれておりました。
また月500円～でアクセス数に応じて簡単にプランが変更でき且つ高速なのが魅力に感じ上述の通り実験サイトでは最初からwpx（クラウド）で運用することにしました。
[pe2-image src=”https://lh3.googleusercontent.com/-edqZlpgNOhM/V3jQUD-bCGI/AAAAAAAARwM/8KDY9H4PjB8rn5FHL3Fx-RiLsHpgqRugQCHM/s144-c-o/1.png” href=”https://picasaweb.google.com/102807647322351942315/6303016724564190593#6303016721588095074″ caption=”” type=”image” alt=”1.png” ]
本サイトのように最初はエックスサーバーで様子をみて、途中でwpxに変更しているサイト運営者も多い気がします。
WordPressの運用に特化したレンタルサーバー『wpXレンタルサーバー』
1年間トレンドアフィリエイトをやってみた結果、アクセス・収益はこんな感じでした
最後にこの1年の実際のトレンドアフィリエイトのPVと収益、そして投稿した記事数のデータを記載しておきます。
これからトレンドアフィリエイトを始めよう！と思う人は参考にして頂ければ・・・
以下を見て頂ければ分かる通り、構成を考えて記事を投入していけば記事数は特段重要ではないかと思います。
※
とはいいつつも、新規ドメインで0からサイトを立ち上げる際は最初の3ヶ月くらいは記事数をKPIにするのがイイと思う。
アクセス数と収益、追加記事数
1ヶ月
アクセス数:706pv
収益:約4,000円
追加記事数:18記事
累計記事数：18記事
2ヶ月
アクセス数:3,067pv
収益:約3,000円
追加記事数:14記事
累計記事数：32記事
3ヶ月
アクセス数:58,752pv
収益:約12,500円
追加記事数:20記事
累計記事数：52記事
4ヶ月
アクセス数:339,575pv
収益:約84,000円
追加記事数:41記事
累計記事数：93記事
5ヶ月
アクセス数:514,998pv
収益:約112,000円
追加記事数:36記事
累計記事数：129記事
6ヶ月
アクセス数:705,606pv
収益:約122,000円
追加記事数:27記事
累計記事数：156記事
7ヶ月
アクセス数:1,005,979pv
収益:約210,000円
追加記事数:22記事
累計記事数：178記事
8ヶ月
アクセス数:639,120pv
収益:約86,000円
追加記事数:15記事
累計記事数：193記事
※
アドセンス停止・・・
9ヶ月
アクセス数:469,520pv
収益:約29,000円
追加記事数:17記事
累計記事数：210記事
※
末にアドセンス復活！
10ヶ月
アクセス数:559,486pv
収益:約81,000円
追加記事数:22記事
累計記事数：232記事
11ヶ月
アクセス数:1,461,412pv
収益:約260,000円
追加記事数:17記事
累計記事数：249記事
12ヶ月
アクセス数:1,256,155pv
収益:約221,000円
追加記事数:15記事
累計記事数：264記事
収益の割合
12ヶ月の検証期間中に発生した売上の内訳は以下の通りです。
・アドセンス：75%
・nend：5%
・fluct：18%
・A8など：2%
尚、nendは4ヶ月目から。
fluctは9ヶ月目から導入しました。
※
nendの収益が少ないのはインプレッションが少ないから。要するにテスト的にいくつかのページに貼ってただけということ。
RPM的にはアドセンスには及ばないですがfluctとはどっこいどっこいでした。
まとめ.
「もしプロのweb屋・マーケターが1年間トレンドアフィリエイトをやったらいくら稼げるのか？アドセンスで月10万以上儲けるために必要な記事数とは？」はいかがだったでしょうか。
結論としてトレンドアフィリエイトと世間一般で言われている手法を使って副業をやってみると1年で約120万稼げたよ！という結果になりました。
アドセンスの単価は記事のジャンルに左右されますのでごちゃ混ぜのエンタメ系とか芸能系だと恐らく低く、たぶん上記の実験サイトくらいの単価にしかならないのかとw
発見としてはfluctはアドセンスの代わりに十二分に使える！ということでした。
もう1年運用すれば全収益の内fluctが占める割合も約40%は超えてくる計算でしたし。
よく言われているように最初の3ヶ月を乗り越えることが出来ると10万、20万まで到達するのはそんなに難しいことではないのかなというのが実感です。
しかし、ではこれで50万を目指せるか？というと少々疑問が・・・
（1つのサイトでという意味。）
ここからは実体験ではないので推測ですが、芸能・エンタメジャンルでクリック型課金で月50万を目指すとなると必要なPVは約300万pv/月（上述の検証より）。
一瞬であれば決して個人で運用するメディアでも不可能な数字ではないかと思いますが、これを通年で維持するとなると話は違ってくる。
これくらいのサイトになると一見さん以外にもファンが必要になってくるかと思います。
そうなった場合、トレンドアフィリエイトと呼ばれるサイトではかなり厳しい戦いにならざるをえないかと。
ライターを雇ってニュースサイトに切り替え更新数で押し切る戦い方もありますが、そうなっては先が見えませんよね・・・w
なので、現実的には100万pv級のサイトを3つ持つ方が簡単かと。
この1年の検証でいかにwebメディアの運営を維持し成長させていくのが困難か身を持って体験することができました。
しかしながら、副業レベルと割り切り月10万程度の収入であれば特段スキルなどなくてもなんとかなるなーと実感しました。
また、この手法で「稼ぐ」のではなく「稼ぎ続ける」ということになると、1つのwebメディアを構築し、運用していくという意識を強く持ち、ライバルと差別化して最終的には仕組み化しないと心身ともに疲弊しちゃいそうだなと思いました。
とはいえ、1週間に5記事程度記事を書くというタスクを1年こなすことで約120万の広告収入と100万pvのメディア運用の経験が得れるのであれば試してみる価値はあるかと。
アクセス解析とか見たら面白いですよ！
人間の欲望が垣間見えてw
尚、売却する際には月の利益×10～18倍くらいにはなるかと思います！
（買う方が既存のサイトとどれだけシナジーを起こせるジャンルかによりかなり金額は上下するので一概には言えませんけど）
稼げている、アクセスの多いトレンド系サイトのサンプル
以下の記事に初心者は参考になるであろう100万PV超えのトレンド系サイトを中心に参考になるであろうサイトのurlをまとめておりますのでご参考にして頂ければと思います。
【ランキング】トレンドブログで稼いでいる100万PV超えのアクセスの多いサイトはこれだ！トレンドアフィリエイトするならまずは稼いでいるメディアのサンプル・例を見て傾向を掴もう！【随時更新】
補足：トレンドアフィリエイトの教材は買う必要があるか？
トレンドアフィリエイトという手法においては以下の2つがおすすめ教材として有名なのだとか。
・下克上
・PRIDE（プライド）
筆者は両方とも購入したことがないので、あまり声を大にして言えないですが結論は買わなくてイイ！と思います。
だって考えてみてて下さいよ！！
トレンドアフィリエイトで必要なスキルを・・・
もしwordpressとかでサイトを作る場合はネットを探せばそれこそ情報は山のように出てきますし。
考え方としては1つのメディアを作るという思考で色々悩みながらやってみると良いかと。
以前読んだ本（タイトルは忘れてしまった・・・）に書いてあったんですが、「教科書には過去のことしか載っていない」と。
まさにその通りで、特にwebをはじめとするITの分野ではそれが顕著に現れるように思います。
極端な話3日前の情報が今日は使えない！なんでこともよくありますしね。
よって結局はどんなビジネスもそうですが、やりながら試行錯誤し自分の頭で考えて行動した人のみが上手くいくのでは？と思います。
それにwebに限ってではないですが、絶対にこうすればイイ！って法則はありません！！
ただ1つ言うのであれば他人と同じことをしては目標となるゴールまでたどり着くのは厳しいことが多いということでしょうか。
そういう意味では上記の教材はライバルの手法を知る意味ではイイ勉強になるのかもですね。
トレンドアフィリエイトのネタ選びの勉強には電車とかに吊るされている雑誌の広告の中吊りを見たり、自分がコンビニで何かを買った時になぜこの商品を買ったのか？などを考えるほうがよっぽどタメになるかと。
これから参入される方は頑張って下さい！
筆者はもう一度「副業としてトレンドで稼ぐぞ！」とは思いませんが・・・笑
